猫と本の家 Cats and Books

大好きな猫のこと 本のこと そして家作りのこと

星野リゾート 界松本

さて、松本旅行の宿泊先は星野リゾート界松本でした。

振り返ると料理の写真しかありませんが、温泉もスタッフの接遇も最高でした。

吹き抜けのロビーには、主張しすぎない優雅なお香の香りが漂っていてとても素敵でした。お部屋は純和風の広いお部屋です。夫の両親の部屋はテラスと露天風呂付きにしたので、プライベートなお庭がついていました。

わたしたちはテラスのない露天風呂だけの部屋にしましたが、露天風呂は夜遅くに入っても朝入っても、ちょうどよい温度がキープされていて最高でした。

夕食は何を食べても美味しかったです。お部屋食ではありませんが、完全個室です。

先付けの「蕎麦の実とフォアグラのムース」と煮物椀の「吹き寄せ玉子」がとても美味しくて感動しました。ちなみに吹き寄せ玉子は、大胆にも帰ってきてから真似して作ってみましたが、見事に別物が出来上がりました。できるわけがありませんが、あまりに美味しかったので一度やってみました。どれだけ無理かが実感できて諦めがつきます。

吹き寄せ玉子

その後の八寸がとても素晴らしい器で提供されます。味だけでなく目でも楽しませてくれるお料理でした。

八寸 

ワインすき鍋はとても美味しいお肉でした。割り下が少し甘味が少なく普段のすき焼きとは違う味でしたが、松茸の香りも良く美味しかったです。

わたしたちは全員お酒を飲むので、お酒を飲みながらゆっくり食べていたところ、ロビーコンサートが始まる時間が迫ってきてしまいました。

界松本では毎日夜に2回、地元の音楽家によるロビーコンサートが催されています。

最後のデザートがまだでしたが、スタッフが「後でお部屋にお持ちします」と提案してくださり、ロビーコンサートに行くことができました。

わたしたちのお料理はワインすき鍋に合わせて土鍋ごはん(白いごはん)だったのですが、土鍋ごはんが炊けていないというハプニングがあり、すき鍋の時には普通のごはんになったので、後でお部屋に土鍋で炊いた鯛の炊き込みごはんを持ってきてくれました。最初に土鍋で見せてくれましたが、お腹いっぱいで今すぐには食べられないなと思っていたら、きれいに一人分ずつ折詰めして持ってきてくれるという気の利きようです。このご飯がまたとても美味しかったです。

鯛の土鍋炊き込みご飯

さらに今回は夫の両親へのプレゼント旅行だったので、ハプニングが起きてしまったお詫びにと言って両親にお酒のプレゼントをしてくださいました。しかもそれをわたしたちからのプレゼントということにして渡したいと言うのです。お詫びの品をというだけでなく、わたしたちを立ててくれようとする提案にスタッフの一流さを感じました。わたしたちからすると、たいしたハプニングとも思いませんでしたし、鯛の炊き込みごはんを追加で持ってきていただいているのに、そこまでしていただいてかえって申し訳ないくらいでした。

それも翌朝ではなく、ロビーコンサートが終わった時にすぐスタッフが近づいて来られました。カスタマーサービスのためであれば現場のスタッフにある程度の権限を与えている会社の体制も素晴らしいと思いました。

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松本本箱

 

今日は先日訪れた松本十帖「松本本箱」のことを書きます。

最近よく雑誌の特集などにも取り上げられていますが、長野県松本市のブックホテル(旅館)です。

本当は泊まりたかったのですが、今回の旅は夫の両親と一緒だったので、部屋や食事など色々なことを考慮して宿泊は星野リゾート界松本」にしました。

星野リゾートはとても素晴らしく、お料理も温泉も最高でした。そして何よりもスタッフの接遇が素晴らしく、また必ず泊まりたいと思いました。

さて、界松本から徒歩5分ほどのところに松本本箱があります。松本十帖には「松本本箱」と「小柳」という2つの旅館があります。そのうちの松本本箱のほうに、広いブックショップが入っています。もともと古い旅館をリノベーションしている建物なので、昔は大浴場だった部分などを使って本を展示販売していて、かなりの広さの迷路のような空間になっています。

宿泊者はいつでも利用できますが、日帰りの場合は1時間の予約制です。

界松本にチェックインするのが15時なので、その後の16時で予約しました。でも、チェックイン後に少しお部屋でくつろいでしまったせいで、松本本箱に着いたのは16時30分。日帰りで入場できるのは17時までなので、30分しか時間がありませんでした。

行ってみたら、本好きには本当に素晴らしい場所で、テンションMAXです!

とても30分では足りませんでした・・

お部屋ではあとでゆっくりくつろげるのに、なぜだらだらしてしまったのか、後悔しかありません。

特にすごいのが、「こども本箱ブックプール」「オトナ本箱ブックバス」で、どちらももともと大浴場だった場所なので、浴槽や洗い場などが残っています。

コドモ本箱は浴槽だった部分がボールプールになっていて、そのほかは迷路のようになっている中にたくさんの絵本が並んでいます。大人もわくわくする空間です。天井を見るとライトのシェードはなんとレトロな黄色の洗面器です。

こども本箱

オトナ本箱は天井が鏡張りになっているので2階の高さまで本が並んでいるように見える、かなりの映え空間です。浴槽だった部分にはクッションが置いてあってその中で本が読めるようになっています。

オトナ本箱

他にもおこもり空間があったり、本のジャンルも多種で、セレクトも素晴らしく、宿泊していたら何時間でもいたくなる空間でした。

絶対いつか泊まろうと心に決めながら、本を何冊か買ってホテルへ戻りました。

宿泊料金は決して安くありませんが、本が好きな方にはぜひお勧めです!

 

ハウスメーカーを決める Part5

SUUMOカウンター紹介の3件目は、この地方では有名なエネルギー会社が経営しているハウスメーカーでした。

ここでは、営業マンの方がとても話好きで色々なことを教えてもらいました。

ただ、商品としては省エネや断熱などコストパフォーマンス面や、耐震耐久性能など長期優良住宅を売りにしているため、最初のハウスメーカーと一緒でモデルが決まっていてその中から選ぶというものでした。

断熱性や耐久性など、長期的に考えた時のコストパフォーマンスの話をされると少し揺れましたが、やはり自由に設計できるかどうかが決め手となりました。

 

そしてついに、最後の4件目が、わたしたちが選んだハウスメーカーです。

まず、何を言っても(天井まで本棚、キャットウォーク、暖炉など)あまり表情を変えず「できますよ」と言っていたことが決め手の一つでした。

 

rumvodka.hatenablog.com

 

標準設備として、24時間換気や吹き付け断熱など売りにしているものが幾つかありましたが、正直あまり聞いていませんでした。でも今完成して住んでみると、たしかにとても暖かいです。

2番目に行ったハウスメーカーとこの4番目のハウスメーカーが最終候補に残りましたが、決め手となったのは、担当者が作ってきた提案書の違いです。

2件目のハウスメーカーの提案書についてはPart4を読んでください。

 

rumvodka.hatenablog.com

今回の提案書には、吹き抜け部分の壁に1階から2階までの本棚が作られていました。そして、その間にキャットウォーク(人間も歩ける廊下だが、格子上になっていて下から光は通す)が設置されていて、2階の本も取れるという工夫がされていました。実際にわたし自身、漠然と天井まで本棚と言っていても、天井まで届く梯子をつけるのか、さすがに危ないだろうかなどと色々考えてはいましたが、具体的な案は浮かんでいませんでした。

格子のキャットウォーク(人間も通る)

それを見事に解決したうえで、キャットウォークにもなり、下から全体を見ると天井までつながっている本棚ができそうだと思って感動しました。

さらに、担当者も猫を飼っていたので猫の話も合いました。その担当者の、しつこすぎず、割とクールな感じなのに、わたしたちが言った希望はしっかり次の提案書に含めてくるという何とも言えない距離感も良かったので、ついにこのハウスメーカーに決めました!

 

ハウスメーカーを決める Part4

家づくりの話に戻ります。

 

前回は自分たちで探したハウスメーカーに行った話でしたが、ここからはSUUMOカウンター紹介の残り3つのハウスメーカーに行きます。

 

rumvodka.hatenablog.com

 

SUUMOカウンター紹介の2件目は、誰もが知っている有名工務店ではないけれど、有名工務店にいた方が独立して作った会社で、なかなか豪華なモデルハウスのところでした。

たしかに、SUUMOカウンターではCグループに入っていた、坪単価の高い有名ハウスメーカーのテイストと似ているところを感じました。

それなので、モデルハウス見学史上(今までまだ3件くらいですが・・)最高に興奮しました。スキップフロアを多用していて2階建てなのに4階建てくらいの入り組んだ部屋があり、映画鑑賞用の小部屋とか、バーがついた隠れリビングのようなスペースがあったり、過去最高にわくわくしました。

自分の希望「天井まで本棚」や「キャットウォーク」などを一瞬忘れそうになる勢いで興奮していましたが、冷静に考えてこのモデルハウスめちゃくちゃ大きくて豪邸です。予算や土地を考えて(この時まだ土地も決まっていませんでしたが)こんな家は無理だろうということはわかりました。

 

rumvodka.hatenablog.com

 

我に返って自分たちの希望を言います。そして次の打ち合わせの時に間取りの提案を書いてきてくれました。

ちなみに、とても面倒見の良さそうな営業マンでした。若干、こなれているおじさんというか、なんでも知っている風のかんじはありましたが、それが嫌には感じませんでした。

 

結論から言うと、提案書で選びました。

わたしの希望、「天井まで本棚」はスキップフロアの中2階のようなところに入れてありました。でもリビングではなく階段の途中のような場所だったので、ちょっと違うかなと思いました。でも最初の提案書なので、今後いくらでも変えられるかなとは思いました。

「キャットウォーク」はリビングにキャットステップをつけるというような感じになっていました。(それなら新築のタイミングじゃなくてもできるよと思いましたが、これも今後改善の余地があるからまあいいかと)

その後です!

決定的にいらないものがついていました。

スキップフロアを利用してちょっと天井の低い土間収納(自転車やアウトドア用品が収納できるような玄関横のスペース)が作ってあり、そこに猫ちゃんが外に出入りできるドアをつけられるとなっていました。猫を飼っている人だからと思い一生懸命に考えてくれたのだと思いますが、我が家では絶対に猫を外に出しません。

 

それでもこのハウスメーカーは最終の2候補に残りました。

 

でも最終的にここを選ばなかったのは、この提案の違いが大きかったと思います。

 

エリザベス女王の事件簿

今日はおすすめの本の話をもう一つ。

 

エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』

 

日本語訳で出版されたのが今年の7月なので新しい本です。最近この本を買って、読んでいる途中でエリザベス女王がお亡くなりになりました。

わたしはイギリス王室が好きで、ケンブリッジ公爵夫妻公式Instagram(ウィリアム王子&キャサリン妃)をフォローしていました。キャサリン妃のファッションを見るのが好きです。

エリザベス女王は、2年前に94歳で亡くなったわたしの大好きな祖父と同じ歳で、わたしはウィリアム王子&キャサリン妃と同じ歳なので、昔から勝手な親近感もあります。

エリザベス女王が事件を解決するというストーリーで、もちろん架空のお話ですが、エリザベス女王の人柄や、昨年亡くなられたフィリップ殿下の描写がイメージ通りで、本当にありそうな気がします。日本語訳が出版されたのは今年ですが、このお話の舞台は2016年なので、フィリップ殿下が登場します。

ストーリーは、ウィンザー城の晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストが遺体で発見されます。警察とMI5がロシアのスパイによるものと考えて、城の職員などを捜査しはじめますが、王室の職員を家族のように思い信じている女王陛下は心を痛め、独自に女王陛下の方法で事件を調べ解決するというものです。

※ちなみにMI6はこれまたわたしの大好きな「007」シリーズで有名ですが、MI5という機関もあります。MI5はイギリス情報局保安部で国内のスパイ活動などを捜査する機関、MI6はイギリス情報局秘密情報部で国外でのスパイ活動などを担当している機関です。この本の中では国内で起こった事件で、ロシアのスパイじゃないかと疑っているのでMI5が捜査しています。

亡くなられてから、ニュースなどでエリザベス女王の気遣いとユーモアに富んだ人柄がよく報道されていますが、この本の中にも、女王の国民や王室の職員に対する愛情が溢れています。殺人事件のお話なので心温まるお話とは言えませんが、最後は温かい気持ちになります。フィリップ殿下とのやり取りも絶妙で大好きなポイントです。

読み始めた時は、フィリップ殿下が亡くなられてからエリザベス女王は寂しいだろうなと思いながら読んでいました。あと残り1/3くらい読み残して寝た翌朝、早朝のニュースでエリザベス女王がお亡くなりになったと知りました。

 

今はフィリップ殿下と歴代の愛犬コーギーたちと幸せな時間を過ごしておられることと思います。

 

 
 
 
 
 
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「猫のための家づくり」本

今日は猫と暮らす家を作るために参考にした本の紹介をします。

 

『猫のための家づくり』

題名の通り、間取りからキャットウォークや猫トイレに至るまで、猫と暮らすための家づくりの参考になることがたくさん書かれています。

特にこの本を読んで参考にしたのは、吹き抜け部分の梁を利用した爪とぎ柱です。

この柱は構造上必ず設置されるものだったので、この本のアイデア通り柱に綿ロープを巻き付けて爪とぎ柱にしました。ちょうど階段の下にあるので途中まで爪とぎをしながら登って、階段に飛び移って2階へ行くという子もいて、予想以上に活用してくれています。

 

『獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書』

この本は家づくりのための本ではありませんが、たくさんある猫のHow to本の中でだんとつに参考になります。なるほどと思うことも多く、気を付けなければいけないことも分かりやすい本なので、猫と暮らしている方には絶対読んで欲しいと思います。

わたしも基本的には猫たちに人間の食べ物を食べさせませんが、チーズかつおまぐろチーズ(味付けされたかつおやまぐろとチーズが合体している)という人間用のとても美味しいおつまみを食べていると、我が家の2番目(♀)小食で好き嫌い多めのツンデレ(この子だけは1日に数分しかデレがありません!見逃せない貴重なデレの瞬間は何を犠牲にしても対応しなければなりません)がすり寄ってきます。滅多にないことであまりにも欲しがるのでほんのひとかけらあげたりしていました。でもこの本の中で、猫にとってのチーズひとかけらは人間がハンバーガー3.5個を一気に食べるようなものだと書いてあったので「ひいィィィ~!!」となりました。

帯で猫おじさんのサンシャイン池崎さんが言っているように、まさに

空前絶後の猫の教科書」!

必読です!

健康のことで役に立つことがたくさん書かれていますが、環境作りのことも取り上げられているので、トイレの位置や、遊び場と隠れ場所を作ってあげることなど、家づくりを考えるうえでも参考になります。

猫と暮らしている方はぜひ読んでみてください!

 

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ハウスメーカーを決める Part3

自分たちで予約して行ったもう1件のハウスメーカーについて書きます。

 

もう1件はモダン系のとてもおしゃれなところです。

モデルハウスは中庭があって、窓が大きく、外観や間取りが他とは圧倒的に違いました。家具などを無印良品と提携しているので、シンプルですがとても素敵な家でした。

 

ここがなぜ気になったかというと、外観がありきたりではなくてかっこいい家だなと思ったのと、窓がとても大きかったからです。

そしてもう一つ、「ロ」の字の中庭なら庭で猫たちが遊べるかなと思い、ちょっとだけ中庭もいいなと思っていたからです。

重量木骨のSE構法という建築で、鉄骨ではないけれども接合部に金物が入っているという構法のようです。

そのおかげで、普通の木造では強度の関係で設計できない、中庭につながる壁いっぱいの大きな窓が実現できると言うのです。

この大きな窓に惹かれました。PinterestInstagramで見ている海外の家は窓がとても大きい家が多く、実は大きな窓も希望の一つでした。

Pinterestより もちろんこんな豪邸は無理です

なんやかんやでちょっとずつ増えてきた条件を整理するとこうなります。あんなに言ってたくせに本棚メインじゃないのか!と言われそうですが。他にも色々あるんです。

 

1,天井まで届く本棚 

2,キャットウォーク

3,暖炉をつけたい

4,大きな窓

 

ただ、大きな窓に関しては、それまでに行ったハウスメーカーで「木造では耐震強度の関係で限度があります」と言われていたので、このモデルハウスに行った時にはびっくりしました。

 

でも、

例の天井まで本棚の話をしたところ、「危ないからやめたほうがいいです。」

とばっさり却下されました(笑)

「梯子をつけて、そこから落ちて怪我をしたりしたら設計した側の責任にもなりますからね。」

Pinterestより 「ここから落ちる、と」

ご心配ありがとうございます。たしかに毎晩多量のアルコールを消費しているわたしたちには何が起こってもおかしくないですからね。いや、落ちないし。

ていうかそうなんですか?そこまで責任を負ってくれるんですか?酔っぱらいが勝手に梯子から落ちただけで?

と内心つっこみを入れまくっていましたが、その場では笑っておきました。

 

お値段のこともあり、そこのハウスメーカーも候補から外れました。

 

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